「幻の伊那電車の歌」南信州紙 2016(平成28)年3月16日号
 この投稿は、幻の伊那電車と歌と呼ばれ、父小塩禄郎が「私が記憶しているだけになってしまった。」と嘆き生前録音していたものであり、息子の立吉も良く聞かされていた。私自身の記憶が確かな間に音楽ソフトで採譜を試みたものである。
 伊那電気鉄道の社史には社歌を制定した記録はない。大正1~2年のころ漢文の先生だった福沢青藍先生がピアノに向かい自作自演したものである。と言うのがいろいろな記録を合し解明を試みた結果である。 1912(明治45)年辰野伊那間が開通した時点のパンフレット鳥瞰図では今の路線が描かれている。
 しかし、興味深いことは、この歌の歌詞では現飯田駅に登らず、「何時しか過ぎて長姫城下」と牛牧の里から龍西を南下するかのような点である。
 
 
 なお、この新聞記事投稿より詳しいものが http://www7b.biglobe.ne.jp/~tkoshio/ に掲載されているので合わせてご覧下さい。
  本稿投稿に当たっては、現野県立図書館図書平賀慎也 館長さんから大正12年の辰野伊那間開通時のパンフレット鳥瞰図をご送付頂いた。また、伊原五郎兵衛顕彰碑の写真を提供していただいた前沢義行氏に感謝します。